リーゼントカットが流行った経緯、カットの特徴

トイプードルのカット方法の中でもややネタ的な扱いをされているのがリーゼントカットです。
リーゼントといえば一昔前の不良の定番ヘアとしてよく知られているものであり、現在でもレトロな雰囲気の髪型を好む男性たちから愛用されています。

毛量の多いトイプードルでもそうしたリーゼントスタイルを再現することも十分可能で、トリマーさんの腕にもよりますが、中にはかなり豪華な見た目のヘアにしてくれることもあります。

ただし、人間のヘアスタイルとしてのリーゼントというのは整髪料(ポマードやジェルなど強力なもの)を使うことが前提となっています。
前側の毛を後ろへと流して、後頭部中央で合わせるようにするという形です。

豆知識ですが語源はロンドンのウエストエンド地区の大通りの名前である「リーゼントSt.」という場所で流行したこととされています。
英語圏では「リーゼント」ではなく「ダックテイル」と呼びます。

話を戻してトイプードル向けのリーゼントカットですが、当然毎日整髪剤を使ってスタイリングするということはありません。
カットをするときには、ふわふわの毛並みを丸めに切っていく時に、顔に近い方を厚めに、後頭部を薄めにしていくことになります。

向いているプードル

リーゼントカットがきれいに見えるかどうかは、毛質がかなり関係してきます。
整髪料で人為的にまとめられないということもあり、持って生まれた毛質や毛並みの流れがとても重要になってくるのです。

ただしトイプードルのリーゼントカットにもいくつかの種類があります。
まるでジャンボジェット機の先端部分のような、大きくせり出した丸みを表現するものもあれば、今どき風にちょっと毛先を遊ばせるというスタイルもあったりします。
ちょっとおしゃれなトリマーさんになると、まさにイマドキ男子風なちょいワル感を出す無造作風ヘアを作ってくれるでしょう。

ただし注意をしたいのが、あまりにも派手なリーゼントカットは顔面の前側に大きくせり出すようになってしまうことから、伸びてくると毛先が目元に入ってしまい、目を傷めてしまうという危険性があることです。

トイプードルだけでなく、ヨークシャテリアやマルチーズ、シーズーなどの長毛種は、いずれも毛が伸びてくると目元が大きく覆われるようになってしまいます。
犬は嗅覚が鋭いので目が見えにくくなっても人間ほど苦労はしないものの、それでも視覚がきかなくなることにより、危険察知の能力が著しく落ちてしまうことになるのです。

長い毛が目に入ると涙が過剰に分泌され、目やにや涙やけの原因になってしまいます。
涙がずっと止まらない状態になることから、顔の毛の色が変色するようなこともあるでしょう。