ラムクリップが流行った経緯、カットの特徴

犬用のトリミング方法の中でも、基本として使用されているのが「ラムクリップ(ラムカット)」です。
ラムというのは「仔羊」のことで、カットをするとまるで羊のようにもふもふのかわいらしい姿になります。

日本にプードルが入ってきたのは1949年(昭和24年)からということで、当時は黒色のミニチュアプードルのみだったそうです。
その後2000年代に入ってから飼育犬として大人気になり、2008年にはJKCの調査で飼育数が日本ナンバーワンになったとされています。

そんなプードルたちが日本で飼育されるようになってから、ずっとカットの定番とされてきたのがラムクリップです。
ラムクリップにカットされている姿をプードルとして認識している人も多いでしょう。

ラムクリップの特長は、胴体、四肢、頭、耳それぞれを均等に丸みを持ってカットしていくということです。

ペット系専門学校のトリマー養成課程でも、このラムクリップは実習課題になっており、これがきちんとできるということが他のカット技術の基本になっているとされています。

中でも難しいのは四肢の足回りを均等に丸くカットしていくということで、ちょうど円柱状にカットしていくことがラムクリップのポイントです。

向いているプードル

絶大な人気を持つカットスタイルである「テディベアカット」が登場してくるまでは、このラムクリップがプードルのカットとして定番になっていました。
ただ、テディベアカットがマズル(鼻先)が短めで耳の位置が頭の上に近く、また体つきに丸みがある体型の方が向いているのに対し、ラムクリップはスタイリッシュな体型の子にこそ向いています。

もともとプードルのカットは、頭の部分のふわふわを残して顔周りは短くカットするという方法が取られていましたが、このときマズルが細く長い形状している方が、よりすっきりとした見た目になるのです。

ラムクリップでは基本的に顔周辺はかなり短めに刈り込み、頭頂部と耳をふんわりとさせていくようにします。

また足先はきれいに出して足首部分から胴体にかけて均等にカットするので、足が長く胴体が細身のスタイルをしている子の方が全体的にラムクリップが似合うのです。

ただ小さなトイプードルにも似合うラムクリップも開発されています。「ラブリー・ラムズカット」は、足が短めの体型のトイプードルであっても可愛らしく見えるように、よりフンワリ感を強調したカット方法です。

ラムズカットは顔と胴体のギャップが楽しいカット方法なので、シェイプな見た目が好きな飼い主さんはテディベアカットではなく、たまにはラムズカットにしてみるのもおすすめです。