テディベアカットってどんなカット?

テディベアカットが流行った経緯とカットの特徴

トイプードルはここ数年不動の人気ナンバーワンを維持している犬種ですが、その理由の一つはやはり「見た目を好きに変化させられる」楽しみがあることでしょう。 

ミニチュアピンシャーやボストンテリアといった小型犬は短毛で室内での飼育で抜け毛の心配があまりないという楽さがありますが、その一方で見た目を変化させにくいという点があります。 
トイプードルは長毛種というわけではないのですが、適度にくるくるの手触りのよい巻き毛を持っているので、カット次第で全く違った見た目になってくれます。

そんなトイプードルを代表するカットが「テディベアカット」です。
テディベアカットは、その名前の通りテディベア風に見えるカット方法で、柔らかい毛並みのボリューム感を全身に残したまま、丸みを帯びた形に仕上げることが特長になっています。

一番の特長は丸い鼻先を作るということで、鼻から口元までのマズル部分の形が何よりも重要です。
犬の「鼻」というのは眉間の間から顔の下半分全てが含まれており、この部分をどうカットするかにより顔つきの印象が全く異なってきます。

テディベアカットでは眉間の下から口の両端にかけてのラインを丸くなだらかに落ちるようにしていきます。
さらに耳もふんわり丸くカットすることで、ぬいぐるみのテディベアにそっくりの見た目にしていくことが可能です。

向いているプードル

テディベアカットは、トイプードルが日本で飼い犬として流通し始めたのとほぼ同時に流行したと言ってよいカット方法です。
トイプードルのカットとしてテディベアカットが有名になったというよりも、テディベアカットがしたくてトイプードルを飼うという人がいると言っても過言ではありません。

同じトイプードルであってもテディベアカットが映えるアプリコットやレッド、ブラウンといったカラーは大変人気があるので、ペットショップでの購入価格が高く設定されていることがあるというくらいです。
ちなみにトイプードルでアプリコット、レッド、ブラウンの毛質を持っていると、毛並みがふわふわの巻き毛をしていることがよくあります。

ただしどんなトイプードルでも絶対にテディベアカットが似合うというわけではありません。
テディベアカットは全体のふんわり感が何よりも重要になるので、もともと毛質が少なめであったりストレートに近かったりすると、うまく仕上がらないことがあるものです。

またテディベアに近く見えるようになるためには、耳の位置が上の方にあった方が好ましいと言えます。

トイプードルの中にも非常に耳が高いところについている犬もいて、そうした場合本当にテディベアそっくりな見た目になってくれます。

トイプードルの目の掃除

トイプードルの涙やけとは?

トイプードルなど小型犬でよく起こる症状として「涙やけ」があります。
「涙やけ」とは目の周りの毛が涙の成分によって赤茶色に変色してしまうことで、マルチーズやチワワなど白に近い毛並みをした犬によく起こります。

トイプードルでも白い毛並みや明るい毛並みの犬によく起こり、でき始めるとまるで目のまわりに歌舞伎の隈取ができてしまったかのような見た目になります。

涙やけが起こる原因は、普段から沢山の涙が出てしまいそれが溢れ出て周りの毛に付着することです。
鼻先が短い犬種の場合、鼻涙管という涙が目・鼻・口につながる器官が詰まりやすく通過障害が起こってしまいます。
そのため瞳を濡らす涙が鼻や口の中に流れていかず目元にあふれ出てしまいそれが毛を傷める原因になるのです。

まず普段から涙が大量に顔の周りを濡らしていないかということを気にしてあげ、ひどいようなら一度獣医さんに相談してみるようにしましょう。

トイプードルの涙が過剰に分泌される原因として、「眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)」というものもあります。
こちらは人間で言うところの「逆まつげ」のような状態のことで、長い毛が目に入り続けてしまうことにより常に涙が過剰に分泌されてしまいます。

トイプードルは大変毛が長い品種であることから、顔周りの毛を伸ばしっぱなしにしていると目をすっぽりと覆うようになってしまいます。
これが眼球を刺激することになるため、長期的には涙やけだけでなく重大な目の疾患を招いてしまうことになります。

普段からできる目の周りのケア

トイプードルの目の周りのケアとしては、まず濡れたコットンなどで丁寧に拭いてあげるということがあります。
目やにや涙が顔のまわりについているのを見つけたら、速やかに清潔なコットンで拭ってあげてください。

目やにが長くついたままになると乾燥して簡単に落ちなくなってしまうこともあります。
そうした場合には濡れたコットンをしばらくあててふやかすようにし、丁寧に取り除いていくようにします。

ひどい場合にはペットショップや動物病院で販売されている「涙やけローション」などを使用します。
自宅でも5%程度のホウ酸水を作ると同じような効果の液体になるので、それを使って顔の周りを拭いてあげてください。

また温度調節にエアコンを使用している家庭では、暑くなりすぎて汗などの体液が多く出てしまうということもよくあります。

ペット用ケージがエアコンの風が直接あたる場所にないかということを調べて、適度に湿度のある風通しのよい場所に移動してあげてください。

最近は食品アレルギーにより涙という症状が出る犬が多くなっているようです。
ドッグフードを低アレルゲンメニューにすることで涙の量が減ることのあるので、そちらも試してみてください。

トイプードルのセルフカット

足裏や肛門周りの毛はこまめにカットしましょう

テディベアカットやアフロカットのような高度な技術が必要なカットはそう簡単に自宅ではできません。
ですが毎日のケアの延長としてのカットはぜひ積極的に挑戦してもらいたいです。

トイプードルは長毛種であることから、ずっと毛を切らずに伸ばしっぱなしにしていると体中に毛玉ができやすくなり動きも制限されることになってしまいます。

トリミングサロンでカットしてもらう回数はだいたい月に1回くらいが目安ですが、その間1~2週間に1度くらい特に汚れが付きやすい部分をカットしてあげるようにしましょう。

自宅でできる簡単なセルフカットとして、足の裏と肛門周りがあります。
カットのための用品はペットショップなどに行けば安全に切れるものを見つけることができますので、いくつかの種類をそろえておくとよいでしょう。

足の裏に毛が伸びてくると、フローリングの床で滑りやすくなってしまうので転倒して怪我をしたり、骨に負担がかかって年を取ったときに後ろ足を動かすことができなくなってしまいます。

肛門周りの毛が伸びると糞をしたときに毛に付着したままになってしまうのでニオイが強く気になるようになります。
簡易バリカンを使えば手軽に短く切ることができるのでなるべくこまめにカットしてあげてください。

自宅でトイプードルのカットを練習してみる

トリミングに興味があるなら、自宅で挑戦してみるのもよいでしょう。
いきなり上手に切るのは難しいですが、ちょっと練習をしてコツがつかめてくると案外簡単にスタイリングをすることができます。

カットはペット用ハサミを用意して、全体をまんべんなく短くしていくようにします。
このとき注意をしたいのが急に犬が暴れて怪我をしないようにするということです。

子供の髪の毛をカットしたことがある人ならわかると思いますが、じっとしていて欲しい所で動かれると手許が狂い危険な状態になってしまいます。

プロのトリマーさんはカットの技術が優れているだけでなく、動く犬をどう扱ってキレイにカットするかという技術も備えています。

慣れた飼い主さんと自宅だからこそ、つい遊びたくなって暴れるトイプードルもいるので、カットをするときにはしっかりおさえるかもしくは好奇心をそそられないように空間を仕切るのがよい方法と言えます。

カットの仕方についてはYoutubeなどでプロの方が解説をしてくれていたりするので、そうしたところから技術を学んでみるのもよいでしょう。

慣れないうちは左右のバランスがうまくとれず、短い方に合わせようと切っていくうちどんどん短くなっていくということがよく起こります。
切り過ぎに注意して少しずつカットしていくようにしましょう。

トイプードルのシャンプー

部分洗いの方法を覚えましょう

犬の世話をするとき定期的に行うのがシャンプーです。
犬は猫と違って濡れることをそれほど嫌がらないので、比較的楽にシャンプーをすることができるのではないかと思います。

トイプードルは体も小さいですし、体重も数キロ程度なのでまずはお風呂場に連れていき、シャワーで体を流されることに慣れさせてください。

シャンプーはだいたい月に1~2回くらい行うのが理想とされていますが、自宅で行うのが難しいという時にはペットサロンなどでやってもらってもよいかと思います。

しかし全身のシャンプーとは別に、ちょっと体が汚れたときに行う部分洗いを覚えておくと便利です。
部分洗いは散歩のあとの足元やお尻の部分など、汚れが特につきやすい箇所に対してだけ行う方法です。

コツとしてはまず最初に全身をブラッシングして毛並みを整えてから、ぬるめのお湯を使って全身を濡らします。
軽い汚れなら洗剤をつけなくても水でざっと流すだけでキレイになるので、そのあとは自然に乾くのを待ってあげてください。

お尻周りを洗うときには、一緒に「肛門絞り」をしておくと部屋が汚れるのを防ぐことができます。
犬は肛門の周りに「肛門嚢」という強いニオイを発する分泌物を収めた器官があります。
発情期になるとここから強烈なニオイを出して異性にアピールするようになるため、定期的に絞って分泌物を減らすようにしましょう。

犬用シャンプーの選び方

自宅で本格的にシャンプーをするときには、全身を濡らしたあとにシャンプーを手にとり丁寧に毛並みを泡立てていきます。

この時に使用するのが犬用シャンプーで、ペットショップなどにいくと幾つもの種類が並んでいます。
ペット用なので別に家庭用洗剤でもいいというようなことを言う人もいますが、犬の皮膚というのは非常に敏感で、化学物質を多く含んだ合成洗剤を使用すると、皮膚炎を起こしてしまうことがあります。

またシャンプーは体をキレイにするだけでなく、皮膚や被毛の中に潜んだノミやダニを殺す目的でも行われるため、あらかじめそうした機能もあるシャンプーを選んだ方がよいでしょう。

とはいえ犬用シャンプーとして販売されているものの中にも、石油系界面活性剤を使用した合成シャンプーは数多くあります。

犬によって肌の強さは違いがあるので全ての犬にとって悪いというわけではないのですが、トイプードルはどちらかというと皮膚が弱い個体が多い犬なのでできれば天然成分を使用した肌に優しいタイプを探してあげてもらいたいです。

毛が絡まりやすいトイプードルは、シャンプー後に専用のコンディショナーをつけてあげるとより毛玉ができにくく毎日のブラッシングが楽になります。

トイプードルの耳掃除

たれ耳の犬種は耳のケアが重要です

たくさんの種類がある犬種のうち、かなりの割合を占めるのがたれ耳タイプです。
たれ耳とは顔の両脇に大きな耳が下がっているというもので、トイプードルの他にもミニチュア・ダックスフンドやマルチーズ、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバーといったようなものが含まれます。

たれ耳犬種は聴力が立ち耳犬種よりもやや落ちるという特長がある一方で、鋭い嗅覚を持っているということが知られています。

一説によるとニオイをかぐときに耳が立っていると余計な情報が頭に入ってきてしまうので、意図的に聴力を抑制するために耳がたれているのだそうです。

見た目も可愛らしいたれ耳犬たちですが、その半面で独特の悩みもあります。
耳介が非常に大きいことから蒸れが起こりやすく、抵抗力が弱まるとどうしても皮膚炎を起こしやすくなります。

さらにトイプードルの場合には耳の中にも被毛が生えるという特長があるため、ケアをせずに放置していると雑菌が繁殖し外耳炎を引き起こしてしまいます。

毎日のケアの時には耳を持ち上げて中を確認し、毛が伸びすぎてしまっていたり炎症が起こっていないかということを調べておきましょう。

特に何か異常がなくても、だいたい2週間に1回くらいは耳掃除をしてあげるのが望ましいと言われます。

自宅で行う犬の耳掃除のコツ

犬の耳掃除のための用品としては毛を引き抜くことができる「鉗子」があります。
鉗子は外科手術でもおなじみの用具で、細かいものを挟み込む時に便利に使えます。

犬用の鉗子は耳掃除グッズとして販売されているので、必ず専門のものを購入するようにしましょう。
使用方法は耳の穴の中に先端を入れ、目立つ耳毛を挟んで上に引っ張って毛を抜きます。

鉗子を使わなくても耳の入口付近の毛は手で抜くこともできます。
耳に鉗子を突っ込むのが怖いという人は無理をせずトリミングサロンでグルーミングをお願いした方がよいかもしれません。

毛のケアとは別にもう一つやっておきたいのが耳全体の清掃です。
コットンなど柔らかい布を軽く湿らせておき、耳の裏側を丁寧に拭ってあげましょう。

人間の耳と違って普段表に出されない犬のたれ耳は非常に皮膚が弱く傷つきやすいという特長があります。
耳に傷がついてしまうと聴力が落ちてしまうことになるので、最初のうちは優しく丁寧に扱ってあげるようにしましょう。

よくシャンプーをするついでに耳の中もゴシゴシと洗う飼い主さんがいますが、犬の耳の中に水が入り込んでしまうとかなり大変です。
水は簡単に抜けてくれないので、中耳炎の原因になってしまいます。

シャンプーをするときにはできるだけ耳の裏側に水が触れないように注意をし、耳のケアはお風呂とは別の場所で行ってください。