トイプードルの耳掃除

たれ耳の犬種は耳のケアが重要です

たくさんの種類がある犬種のうち、かなりの割合を占めるのがたれ耳タイプです。
たれ耳とは顔の両脇に大きな耳が下がっているというもので、トイプードルの他にもミニチュア・ダックスフンドやマルチーズ、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバーといったようなものが含まれます。

たれ耳犬種は聴力が立ち耳犬種よりもやや落ちるという特長がある一方で、鋭い嗅覚を持っているということが知られています。

一説によるとニオイをかぐときに耳が立っていると余計な情報が頭に入ってきてしまうので、意図的に聴力を抑制するために耳がたれているのだそうです。

見た目も可愛らしいたれ耳犬たちですが、その半面で独特の悩みもあります。
耳介が非常に大きいことから蒸れが起こりやすく、抵抗力が弱まるとどうしても皮膚炎を起こしやすくなります。

さらにトイプードルの場合には耳の中にも被毛が生えるという特長があるため、ケアをせずに放置していると雑菌が繁殖し外耳炎を引き起こしてしまいます。

毎日のケアの時には耳を持ち上げて中を確認し、毛が伸びすぎてしまっていたり炎症が起こっていないかということを調べておきましょう。

特に何か異常がなくても、だいたい2週間に1回くらいは耳掃除をしてあげるのが望ましいと言われます。

自宅で行う犬の耳掃除のコツ

犬の耳掃除のための用品としては毛を引き抜くことができる「鉗子」があります。
鉗子は外科手術でもおなじみの用具で、細かいものを挟み込む時に便利に使えます。

犬用の鉗子は耳掃除グッズとして販売されているので、必ず専門のものを購入するようにしましょう。
使用方法は耳の穴の中に先端を入れ、目立つ耳毛を挟んで上に引っ張って毛を抜きます。

鉗子を使わなくても耳の入口付近の毛は手で抜くこともできます。
耳に鉗子を突っ込むのが怖いという人は無理をせずトリミングサロンでグルーミングをお願いした方がよいかもしれません。

毛のケアとは別にもう一つやっておきたいのが耳全体の清掃です。
コットンなど柔らかい布を軽く湿らせておき、耳の裏側を丁寧に拭ってあげましょう。

人間の耳と違って普段表に出されない犬のたれ耳は非常に皮膚が弱く傷つきやすいという特長があります。
耳に傷がついてしまうと聴力が落ちてしまうことになるので、最初のうちは優しく丁寧に扱ってあげるようにしましょう。

よくシャンプーをするついでに耳の中もゴシゴシと洗う飼い主さんがいますが、犬の耳の中に水が入り込んでしまうとかなり大変です。
水は簡単に抜けてくれないので、中耳炎の原因になってしまいます。

シャンプーをするときにはできるだけ耳の裏側に水が触れないように注意をし、耳のケアはお風呂とは別の場所で行ってください。

トイプードルの爪切り

トイプードルに爪切りは必要?

犬は四肢の先端に長い爪を持っています。
爪の形や長さは犬種によって異なりますが、全体的に非常に速いスピードで伸びます。

野生動物だった時には爪切りなんてしていないのだからペットでもわざわざ切る必要はないんじゃないの?という意見も聞かれますが、伸びすぎた犬の爪は非常に危険です。

犬の爪は毎日の散歩の時に地面に接することで少しずつ削られていきます。
そのため運動量や歩き方のクセによってはあまり爪が伸びていないように感じることもあるのですが、長くなってくると歩くときにチャカチャカといった音が大きくするようになります。

理想を言えばこのチャカチャカという音がするようになったらもう伸びすぎで、そうなる前に切っておく方がよいでしょう。

だいたいの目安としては3週間に1回くらいの割合で切るのがよいとされているのですが、毎日のブラッシングのついでに足先を見ておくなど細かくチェックしておくことをおすすめします。

小型犬の場合には家の中で過ごすことが多いことから、家具やフローリングを傷つけないためよりきめ細かに切っておく方がよいでしょう。
トイプードルの場合、2週間に1回くらいを目安にするよう指導する獣医やグルーマーもいるようです。

爪切りのコツは切りすぎないこと

ペットの爪切りは人間と全く違うので十分注意をして行ってください。
まず犬の場合には早く爪が伸びるのは前肢だけで後肢はほとんど伸びません。
ですので爪切りは基本的に前肢2本のみで行います。

犬の爪は肉球を軽く押すようにするとニュっと伸びて見えるようになるので、手元が狂わないようにしっかり押さえて切ります。

犬や猫の爪は人と違って細長く牙のような形をしています。
人間の爪と同じ感覚で考えると、この牙状になっている部分全部を切っても大丈夫のように思えます。

しかしこの爪の根本部分には血管が入っているので、皮膚ギリギリのところで切ろうとすると出血をしてしまうことになります。
慣れないうちはこのどこまでが爪かという判断がしづらく、しばしば失敗をして怪我をさせてしまうことになります。

心配な人は爪切り前に小麦粉や片栗粉を少量用意しておき、血が出たらその断面にたっぷり塗って詰めてあげるようにしましょう。
小麦粉や片栗粉は止血剤代わりになるので、あらかじめそばに用意しておくと焦らずにすみます。

犬用爪切りにはいくつか種類がありますが、中でも使いやすいのは先端が輪のようになっているタイプです。
これは輪の中に爪の先端を差し込んでグリップを握ることで簡単に切れるというものです。
比較的失敗が少なく済むので最初に購入しておくことをおすすめします。

切り終わったらヤスリを使い、断面を滑らかにしてあげてください。

トイプードルのブラッシング

毎日のお手入れを丁寧にしてあげましょう

トイプードルは基本的にあまり手がかからないタイプの犬種ですが、それでも毎日欠かさずやってあげて欲しいケアがいくつかあります。

その中の一つがブラッシングで、これはトイプードルの健康管理にとって非常に重要です。
猫やウサギなどのペット用動物の多くは自分で自分の毛並みを整える毛づくろいをする習性がありますが、犬はそれらの動物ほど丁寧に自分の毛並みをキレイにしません。

むしろ頻繁に自分の四肢や胴などを舐めているような時には、皮膚炎を起こしてしまっていることがあるのでまず体を丁寧にチェックしてあげてください。

毛並みが長く縮毛をしているトイプードルは特に毛が絡まりやすく、すぐに毛玉ができてしまいます。
できた毛玉をそのままにしていると被毛と皮膚の間の通気性が悪くなってしまい、そこから皮膚炎を起こしてしまうこともあります。

ブラッシングをしてあげることで毛並を整えるということの他に、寄生虫(ノミ・ダニ)を追い払ったり、皮膚の血行をよくすることができます。

また毎日のブラッシングを通して飼い主さんと触れ合うことでトイプードルは心理的な安心感を得ることができ、お互いの信頼感を高めることにもつながります。

飼い始めの頃にはまだ慣れていないことから警戒してブラッシングの間じっとしていてくれないこともありますが、粘り強くケアしていくことで少しずつ触られることに慣れていきます。

初めてブラッシングをするときの注意事項

犬は基本的に自分で丁寧な毛づくろいはしませんが、仲間や家族に対して代わりにやってあげるということはよくあります。

親犬が自分の子犬を舐めている様子は比較的よく見る行動ですが、群れで生活をしている犬やオオカミは上下関係を明らかにするための目的で相手の毛づくろいをするということがよくあります。

ブラッシングにもこれに似た役目があり、飼い主が毎日飼い犬に丁寧にブラッシングをしてあげることにより上下関係がはっきりし、リーダーとして認めてもらうことができます。

初めてブラッシングをするときにはまず専用のブラシを用意しましょう。
犬用のブラシは先端が丸くなっていて、皮膚を傷つけにくく作られています。
とはいえ乱暴にやってしまっては肌を傷つけてしまいますので、慣れないうちは力を加減気味にしてゆっくり丁寧にしてあげるようにしましょう。

毛が絡まりやすいトイプードルでは「スリッカーブラシ」という毛玉を切りながらすくことができるグッズが便利です。

梳かす時にはなるべく一方向に向かってクシを滑らせるようにし、途中で横にそれたりしないように気をつけます。
毛並みに逆らわずに体の前から後ろ、上から下に向かって動かすようにして皮膚に傷や炎症がないかも調べてください。

トイプードルに服は必要?

おしゃれだけでなく健康管理にも洋服がおすすめ

街中で散歩をしているトイプードルを見ていると、その多くが何か衣服を身に着けています。
小型犬は衣服がとてもよく似合うので、ついついかわいいからと沢山の洋服を買ってしまいがちです。

あまり犬に詳しくない人からは「犬に服を着せるなんて不自然だ!」といった意見が聞かれることもあるのですが、トイプードルの場合には衣服はただ見た目を良くするためだけに使用するのではありません。

飼い犬用の犬種はいろいろですが、もともと寒い地域で原種が生活していた犬は生まれつき密度のある毛並みをしています。

同じ小型犬でもコーギー犬やポメラニアン、スピッツといったような犬はアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の二層で毛が生えているため、寒い時期でも元気に活動することができます。

しかしもともと温かいところで生活してきた犬はアンダーコートがない一層のみの被毛となっているため、抜け毛が少ないというメリットがある反面で寒さに弱いという問題があります。

プードルの他にもパピヨンやヨークシャーテリア、マルチーズなどはこれに当てはまるので、寒い時期には体温調節を飼い主さんの方でしてあげないと風邪をひいてしまいます。

寒さ対策だけでなく、夏場にも強い日差しを防ぐ役割が洋服にはあります。
小型犬の場合には地面と体の距離が近いため、アスファルトの照り返しをもろに体に受けるとかなりのダメージになります。

服を着用しておくことで体温調節もしやすくなるので、お気に入りの洋服をいくつか購入しておくことをおすすめします。
他にも服を着ておくことで毛並みが汚れるのを防ぐことができ、ノミ・ダニといった虫が寄生するのを防ぐこともできます。

初めて服を購入するときの注意

ペットショップやサロンに行くと、たくさんのトイプードル用の衣服が販売されているのを見かけます。
だいたいトイプードルの体型はどの個体も一緒なので大抵の衣類を着用することができるとは思うのですが、より快適に使用するなら先にサイズを測っておくのがおすすめです。

トイプードルの採寸の方法は、「首周り」「着丈」「胴回り」の3ヶ所で行います。
「首周り」はちょうど首輪をしたときの位置で一周の長さを測ります。
「着丈」は首輪位置から尻尾の付け根までの背骨に沿った長さ、「胴回り」は前足の付け根あたりの胴一周の長さです。

インターネット通販の衣類を購入する場合も、この3ヶ所の長さがわかっていると安心して購入ができます。
洋服はタンクトップタイプの頭からかぶって使えるタイプが着脱しやすく便利です。

寒い時期にはニット用品、雨の日にはレインウエアを使うといったように季節や気候で使い分けをするとよいでしょう。

トイプードルのカット

年々進化していくトイプードルのカット方法

トリミングはトイプードルを飼育していく大きな楽しみの一つです。
もともと長毛種であるプードルは定期的にカットをしてあげないと目元が覆われるほど長くなってしまうので、まずは自宅でもできるカットケアを覚えることから始めたいところです。

時間や費用に十分余裕があるなら、だいたい月に1度くらいはトリミングサロンに連れて行ってあげるのが理想です。
ペットサロンでのトリミングは見た目をキレイにするだけでなく毛玉をカットし静電気の発生を防いでくれるので健康管理の一貫になります。

トリミングの料金は犬の体の大きさや毛の長さなどによって細かく変わりますが、トイプードルの場合はだいたい1回あたり5000円~13000円くらいが相場です。

おしゃれなカットにしてもらおうとすると2~3時間くらいはかかってしまいますので、時間に余裕をもって出かけるようにしたいですね。

トイプードルのカットは様々な種類があり、選べる幅もかなり広いです。
最も人気が高いのは「テディベアカット」で、まさにぬいぐるみのクマさんのような肌触りのよいなめらかな毛並みになります。

トイプードルのカット方法は非常に数が多く、品評会ではプロのトリマーさんが毎年のように新しいカットを披露してくれます。

そうした大会で優勝をしたカットがその次の年の流行になることも珍しくなく、ここ最近だけでも数多くの個性的なカットが登場してきています。

代表的なトイプードルのカット

プードル全般に共通する有名なカットスタイルとして、「コンチネンタルクリップ」「イングリッシュサドルクリップ」「サマーマイアミクリップ」「テディベアカット」といったものが挙げられます。

このうち最も有名なのが「コンチネンタルクリップ」という頭と胴前面のみ残して胴体の毛を大きく刈り込むスタイルです。

コンチネンタルクリップはもっともスタンダードなプードルのカットなので、機能性を重視するならぜひやってみてもらいたいです。

なお「クリップ」とはバリカン(クリッパー)を使ってかなり短く毛を刈り込む方法のことで、カットとは全く違った印象となります。

それぞれのトイプードルによって似合うカットも少し異なるようで、例えば毛並みが多くフワフワの犬なら「アフロカット」という頭が丸く見えるタイプのカットがおすすめです。

大人気のテディベアカットの亜種として人気なのが「モヒカン風カット」という頭のてっぺんの毛を大胆に残す方法です。
こちらはちょうど頭の中心が上に向かって盛り上がるようになるので、キューピー人形のようなかわいらしさが出ます。
人気のカットをしたいけど、もう少し個性を出したカットにしたいという人に適していると言えます。